
前回は、朝起きられない原因の一つとして「起立性調節障害」についてお話ししました。
今回は、その背景にも関係すると考えられている
「脳疲労」
についてです。
子どもたちの脳は休めている?
今の子どもたちは、生まれた時からスマートフォンやタブレットが身近にある世代です。
動画を見る。
SNSを見る。
ゲームをする。
友達と連絡を取る。
勉強にも使う。
便利な反面、脳は常に大量の情報を処理しています。
昔なら家に帰れば終わっていた人間関係も、今ではスマホを通じて24時間続いています。
脳が「休憩する時間」が少なくなっているのです。
脳疲労とは?
脳疲労とは病名ではありません。
しかし近年、
集中力が続かない
すぐ疲れる
やる気が出ない
イライラする
頭がぼんやりする
といった状態を説明する言葉として使われることがあります。
スマホやパソコンを長時間使った後、
なんとなく頭が重い。
考えがまとまらない。
そんな経験は大人にもあるのではないでしょうか。
脳と自律神経はつながっている
私たちの体は、自律神経によって
睡眠
血圧
心拍
体温
などを調整しています。
ところが脳が疲れた状態が続くと、自律神経のバランスにも影響が出やすくなります。
すると、
朝起きられない
だるい
頭痛がする
めまいがする
といった不調につながることがあります。
特に気になる「寝る前のスマホ」
相談の中でも多いのが、
「寝る直前まで動画を見ている」
というケースです。
大人も同じですが、
寝る前に強い光や刺激を受け続けると、脳はなかなか休息モードに入りません。
結果として、
寝つきが悪くなる
睡眠の質が下がる
朝起きにくくなる
という悪循環が起こりやすくなります。
スマホが悪者ではない
ここで大切なのは、
スマホそのものが悪いわけではない
ということです。
今や勉強にも生活にも欠かせない道具です。
問題は、
「どのように付き合うか」
です。
大人も子どもも、便利さの一方で脳を休ませる時間を意識することが大切なのかもしれません。
親御さんに知ってほしいこと
子どもが朝起きられない。
やる気がなさそう。
集中力が続かない。
そんな時、
「怠けている」
と決めつける前に、
生活リズムやスマホとの付き合い方を一度見直してみる価値はあります。
疲れやすい、朝がつらい、頭がぼんやりする。
そんな不調は単なる疲れだけではないかもしれません。
まずは日々の生活や体の状態を振り返ることから始めてみましょう。